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天狗宇です。
今回は中学生、高校生向けのお金の勉強本『学校では教えてくれないお金の話:金子哲雄』の書評レビューをお届けしたいと思います。
金子哲雄さんは独特のマネー理論を持った流通ジャーナリストです。親しみやすいキャラクターで、分かりやすくお金のことを解説してくれていました。
過去形の理由は、2012年に41歳の若さで病気によって亡くなっているからです。余りにも早く惜しまれるのですが、残してくださった本はどれも役に立つ面白いものばかりですよ。
- お金の勉強をしたいけど難しい本は苦手
- 初めての1冊だから優しい本が良い
- 読みやすいお金の本を探している
- 高校生、大学生にプレゼントしたい
特に若い世代へと向けて書かれており、初めてお金の本を手に取るかたでも、スラスラ読むことができる優しい内容になっています。
基本的な経済の話から、商売の裏側、お金に関する雑学まで様々なことが書いてあります。ページ数は少ないですが、お金の雑学として読んでも楽しめますね。
目次
お金とは何か?モノの値段の決まり方から金子流の買い物術まで優しく解説
『学校では教えてくれないお金の話』は『お金って何なの?』から始まり
- 世の中のモノがどうやって値段が決まるのか
- 買い物をするときの心構え
- お金がなくても豊かに暮らすコツ
- 教育のコストに関して
- 世の中の仕事
上記の内容を中心に、金子さんの語り口調でさまざまなことが優しく書かれています。
広く浅い内容になっているため難しいことはなく、悩まずに読み進めることが出来るのが良いですね。
金銭感覚を身に着けなければ社会に出た後お金に苦労する
金子さんは、冒頭で金銭感覚のない親戚の中学生を見て『これはいかんぞ』と思ったことを語っています。その中で印象に残っている言葉を紹介します。
『金銭感覚とは、先を見通す力』出典:学校では教えてくれないお金の話:金子哲雄
この先、生きて行くためにどの程度のお金があれば良いか? お金のことを把握する大切さを熱弁してくれています。『先を見通す力』というのは良い言葉だなぁと思いました。
金銭感覚がなければ生活は成り立たないし独り立ちすることもできません。
お金に関しては人から学ぶ機会も少ないので、その力を身に着ける前に社会に出てしまう人も多いです。何冊もお金の本を読んでいる方には物足りないかもしれませんが、学生にはとても勉強になる本だと思います。
中学生でも読めそうな内容になっていますが、本を読まない子には少し難しく感じるかも。
その場合は読んだ後の感想を聞いて、内容を補足してあげると良いですね。
お金の勉強だけでなく経済入門書でもあり価値観が学べる哲学書でもある
キャラクターを感じる語り口調は、読んでいて興味深く読めます。
お金の勉強はもちろんですが『材料費+家賃+お店の儲け』に関してなど、商売がどうやって儲かっているのか。
世の中に出る値段の基準、仕組みや内容に関しても語っているのでちょっとした経済入門書にもなります。
金子さん独自の価値観も含められていますが、説明が非常に噛み砕かれており、ウンチク的なネタもあるのでとても読みやすいですよ。
目次の内容から伝わるかもしれませんが、ひとつひとつのネタがそれぞれ数ページで完結しています。
雑学を始め、覚えておくと得すること、実際に役立つ情報など、章で区切られているのが分かりやすいですね。途中で休んでも良いですし、読み返しやすいのも良い点です。
後半の『世の中でいちばんもうかる仕事は?』ではサラリーマンがどの程度稼げるのか、総理大臣の年収など、雑学がメインになっています。
どれも知識として知っておく分には邪魔にならないので参考になりますね。
既にさまざまなお金の本を読んでる方は、カネにまつわる雑学として読むと楽しめると思いますよ。
書評『学校では教えてくれないお金の話:金子哲雄』のまとめ
『学校では教えてくれないお金の話:金子哲雄』の書評レビューをお届けいたしました。
金子さん自身が体験したエピソードを含め、身近な例をあげながら書かれているので、難しい本が苦手な方でも楽しく読めるのが良い点です。
すでに何冊かお金の本を読んだことがある方には物足りないかもしれませんが、興味を持ったらぜひ手に取って欲しい良書です。
基礎から勉強したい方、できるかぎり優しい本が良いという方におすすめですよ。
お金の雑学を知りたい方にも良い本でした。本に関連する人気記事もどうぞ♪